会長のご挨拶
会長田崎 敏男

約2年半にわたるコロナ禍により、社会経済活動と国民生活は大きな変化が求められました。「withコロナ」を展望しますと、IT機器の活用によるテレワ-ク等、勤務形態の変化により都心から地方に本社を移転する企業も出るなど、今後の社会経済活動と国民生活がどのように変貌してゆくのか注目するところです。
今後もデジタル庁の主導のもとでマイナンバーカードの活用が進展し、事業活動や国民生活がどのように変化して行くのか注視するとともに、行政書士も専門家の一員として何をどの様に担い対応するのか重要な役目があります。そのため行政書士制度を理解していただいている各党議連の議員の方々とさらに相互理解を深める必要があります。
行政書士は、令和3年2月に制度発足70周年を迎えました。これまで数々の法改正が実現いたしましたが、行政書士法改正は議員立法が原則であることから、日頃より行政書士業務に深いご理解とご支援をいただいている国会議員各位のご尽力なくしては叶うものではありません。また、支部においても首長をはじめ地方議会議員の方々との信頼関係を築いていただいている各支部役員の地道な活動なくして成しえません。
各政党・会派の行政書士制度推進議員連盟におきましては、それぞれ総会を開催していただき、新役員の先生方を選出いただきました。その総会の場におきまして日本行政書士会連合会と日本行政書士政治連盟との連名で、デジタル庁をはじめとする各省庁に対し、デジタル化を進めるにあたり国民目線に立った行政書士の提言をぜひ取り入れていただきたいこと、また、電子申請手続きにおいても代理人欄を設けていただきたいこと等の要望書を提出いたしました。
生活する国民の視点と活動が多様化していることを受け、行政にも迅速かつ明確な対応が求められており、国民生活と事業活動をサポートする行政書士制度も変化を余儀なくされる時代に入っています。
本連盟は、これからも東京都行政書士会と協働し、課題となっている要望の実現を目指して、日々の積極的な交流と連携の強化に努めて参ります。
引き続き、本連盟の活動にご理解とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。